新スタイル神棚「狛犬神座」
新スタイル神棚「狛犬神座(こまいぬしんざ)」
「現代の居住空間や小上がり、脇座敷など小さな和の空間を考慮しつつ
神々の坐す神座として威厳を保った神棚の奉製」

「神座(しんざ)」-神々の坐(ま)しますところ-
神々の坐す場所、また一般に神社から受けた御神札を家庭などで神棚におまつりする場所を「神座(しんざ)」と申し上げます。御神札は神そのものであり、神々が坐すところとしてふさわしい神座が必要となります。
日常生活のなかで神社にお参りしたり、神棚に手を合わせることは、心の非常に奥深い部分から発せられるため、家庭の中で神々をおまつりするにあたっては、自然に心が動き、清らかな心が育まれていくきっかけとなる神座の形と御用材は、実は大変重要な役割を果たします。
「檜可以爲瑞宮之材」 -古事記 上巻(かみつまき)-
「檜(ひのき)は以て瑞宮(みずのみや)を爲(つくる)材にすべし」これは、古事記 上巻(かみつまき)のなかで藪原神社の御祭神でもある須佐之男命(スサノヲノミコト)が発した言葉で、「神様をお祀りするところは檜を使用しなさい」という意味です。この故事にならい、「狛犬神座」には全て無垢の木曽ひのきを用いています。
奉製の御用材「木曽ひのき」
藪原神社が飛鳥時代から御鎮座する木曽谷は「木曽ひのき」の産地でもあります。ひのきは木材の王者ともいわれていますが、ひのきの中でも木曽ひのきは、秋田のスギ、青森のヒバと並んで日本の三大美林のひとつに数えられ、特に希少性の高い木で、昔は「枝一本、腕ひとつ 木一本、首ひとつ」といわれたほど厳しく管理されていました。
木曽ひのきの特徴は、山の傾斜が険しく多雨寒冷の厳しい環境で育つため、他のひのきと比較し育成に倍の年月を必要とすること、またそのため年輪幅が細かく、伐採後、数百年にわたり徐々に強度を増して凡そ1300年経ち伐採時の強度に達するという特徴を持っています。伊勢の神宮の御用材に木曽ひのきが用いられていることは有名ですが、法隆寺五重塔なども木曽ひのきを用いて建立されています。
「狛犬神座」の狛犬
狛犬は神社に必ず見られるもので、境内に気枯れや邪気が入らないよう祓い神域をお護りするものです。目にすることはできませんが、神社の御本殿奥にある御扉の内部にも実は二対の狛犬が常に神様をお守りしています。
また社伝によると藪原神社は特に江戸中期より、参拝者が御祈祷ののち境内二対の狛犬を撫でて帰ったところ、願い事が良く叶ったとの云われから、当時京都はじめ滋賀県など遠方から多くの参拝者が訪れました。
神そのものである御神札、その場所と空間をお守りするという意味、そして藪原神社と狛犬の深いかかわりから神座の形に狛犬を用いました。
構想・デザインはフランス、パリから
「現代の居住空間や小上がり、脇座敷など小さな和空間を考慮しつつ、神々をおまつりするところとしてふさわしい威厳を保った新しい神座の奉製」というコンセプトのもと、構想とデザインはパリを拠点に世界各国で活躍する新進気鋭の画家、鍵岡・リグレ・アンヌ画伯と藪原神社が共同で構想し、アンヌ画伯によって三種類の異なる形の狛犬がデザインされました。「狛犬神座」の御用材は古事記須佐之男命の故事に基づき無垢の木曽ひのきを用い、「狛犬神座」の奉製と清祓(きよはらい:清めのお祓い)は藪原神社で行われています。
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「狛犬神座」のおまつりの仕方
鍵岡・リグレ・アンヌ画伯