新スタイル神棚「狛犬神座」
「狛犬神座(こまいぬしんざ)」お祀(まつ)りの仕方
1.「神座を設置する場所と方角」
① 場所
室内の少し高い位置で清潔なところ。例えば棚の上など。玄関でも構いません。
② 方角
東向きまたは南向きが良いとされます。理由は、一日の始まりである日光が昇る方角が「東向き」、最も日照時間が長く万物の生成を育む方角が「南向き」であるためです。東向きまたは南向きに適当な場所が見つからない場合は、①の場所を優先してください。
2.「御神札のおまつりの仕方(御神札の置き方)」
「神様の席順」
御神札の数が奇数の場合、一番上席は「中央」、次席は「向かって右」、次に「向かって左」の順となります。以降、中央から遠ざかりながら右左の順に席順が下がっていきます。
御神札の数が偶数の場合、一番上席は「向かって右」、次席は「向かって左」となります。以降、中央から遠ざかりながら右左の順に席順が下がっていきます。
「御神札の数え方」
御神札や御守を数える際の助数詞は「体(たい)」といい、「一体(いったい)、二体(にたい)、、、」と数えます。
① 御神札一体をおまつりする場合

「狛犬神座」の中央に一体おまつりします。
② 神宮(伊勢神宮)の御神札と産土神社(うぶすなじんじゃ:自分が住む地域の神社)
の御神札の二体をおまつりする場合。

神宮の御神札を向かって右側に、産土神社の御神札を向かって左側におまつりします。
産土神社の御神札と旅先などで受けた神社の御神札の二体をおまつりする場合は、産土神社の御神札を向かって右側に、旅先などで受けた神社の御神札を向かって左側におまつりします。
③神宮(伊勢神宮)の御神札、産土神社の御神札、旅先などで受けた神社の御神札の三体をおまつりする場合。

神宮の御神札を中央に、産土神社の御神札を向かって右側に、他の神社の御神札を左側にそれぞれおまつりします。
産土神社の御神札一体、旅先などで受けた神社の御神札二体をおまつりする場合は、産土神社の御神札を中央に、他二体の御札を右左におまつりし、旅先などで受けた神社の御神札二体は右左どちらにおまつりしても構いません。
④同じ神社で受けた御神札を複数おまつりする場合。


例えば自分が住む地域の神社の御神札とは別に、同じ神社で家内安全などの御祈祷を受けた御神札をおまつりする場合、その神社の御神札の手前に御祈祷を受けた御神札を重ねて置きます。つまり同じ神社の御神札は横に並べるのではなく、その神社の御神札に重ねておまつりします。
3.「お参りの仕方、お掃除、古い御札について」
① お参りの仕方
お参りはできれば朝晩、また心の向いたときに、二礼二拍手一礼の作法でお参りします。特別な願い事などあれば心の中でそれを祈念しても構いませんが、本来は心を無にしてお参りします。
②お掃除
神社の境内が常に掃き清められて清浄であるように、「狛犬神座」も塵や埃が付くことが無いよう、きれいな布で乾拭きをして常に清浄であるよう心がけてください。
③古い御札
古い御札は年末近くの神社にお返しいたします。夏秋などに旅先で受けた御神札はその年の年末に近くの神社へお返ししても構いませんし、次の年の年末にお返ししても構いません。また記念にとっておきたい場合は特にお返ししなくても構いません。
① 神棚封じ
身内に不幸があった場合、毎日のおまつりを一時中断します。これを神棚封じ(かみだなふうじ)といい、「狛犬神座」の表に白い半紙を貼り、家庭におけるおまつりを中断し喪に服します。この間は神社へお参りすることも控えます。期間は地域によって差がありますが、通常50日の間とされています。50日がたった後、「狛犬神座」に貼った白い半紙を外し、おまつりを再開します。